Short Hi Downwind訓練

フライト訓練@熊本空港

月曜日の朝は、崇城大学のPILOTコース、航空大学の機体も来るし、みんな飛び出すので、忙しい

熊本の管制官、喋りっぱなし、

以前も書いたけど、訓練機はいるわ、初めての単独飛行のPILOTもいるわ、自衛隊のヘリも飛ぶし、エアラインも来るしで、こういうところの管制官は、

プロばっかりで、基本計器飛行しか来ないし、みんなちゃんとできる人たちの羽田や成田より大変らしいそうな。

こちらもタキシング中に

HOLD Short at behind Japan Air Boeing 767. (JALのB767の後ろで待機せよ)との指示が、

これってどこまで行っていいの?地上走行でもB767の後ろはpowerありそうで、あんましお近づきになりたくないぜ

あとで、飛行学校時代の後輩に

「熊本おもしろいな~、B767の後ろでHOLDだぜ」と言うと

「そんなのは、大人になって余裕があるからですよ、僕が訓練していたころなんて、PA34セネカが1時間12万円ですよ。1分間2000円ですよ。

HOLDされると、「オメーら給料もらって飛んでんだから待ってろよ、こっちは金払って飛んでんだぞ」と思ってましたよ」

という彼も、今では給料をもらって飛んでいる定期便の機長なので、定期便が優先だろ!訓練生は待ってろよ、とは言わないが、そういう気持ちはあるようだ(笑)」

この日の訓練の一部

教官が Shot Hi Down windをリクエスト

(空港への進入経路があるが、そこを高めに滑走路に近めに)そんで、着陸ポイント真横で、

エンジン停止(アイドル)、フラップだけで降りろ」とのエマージェンシー操作を指示

直ちに急旋回したいが、速度計チェックしてフラップを出して良い速度まで減速

なかなかの急旋回でしょ。

この時、速度が速すぎるとFlapsを出せない、出したあとでも壊れる恐れあり

遅いと失速の恐れあり、操縦しながら常にエアスピードをチェックしながらタッチダウンポイントを狙う。

ちゃんと狙えよ、と滑走路ならどこでも降りてよいわけではなく精度も求められる。

さすがに、こんなテクニック20年ぶりなので、多少教官のアシストが入る。

スラストレバー(エンジン操作)は「エンジン停止を想定」なので、触れないまま、速度を調整して着陸。

ふう~っ・・・

寒いのに、汗びっしょりだぜ・・・

エンジン停止状態(想定)から急降下、急旋回して180度ターン。難しいであります。

これも機長復帰の道のりであります。

フライトシミュレーターで、「小さい飛行機なんて簡単だよ、俺も飛ばせるよ」と思っているそこの貴方、ぜひ実機で飛ぼうぜ!おもしろいよ。

毎回風も違うし、実機は楽しいよ~

なお、担当教官は、良い方で絶大な信頼がおける方。ちゃんという事は言ってくれる!

今でも厳しい教官は「オマエの頭は帽子掛けか!頭ついてんなら、ちゃんと考えろ」

とか

ミスをすると手も足も出る教官とか、いますよ~