砂漠に隠された滑走路

California州 Mojave空港をSouth boundにテイクオフ アメリカの砂漠は楽しいというか、なぜか分からないが広大すぎて魅了されるものがある。   100両以上、数キロの長さの貨物列車を眺める 膝に置いているのが電子航空地図 Forefight エアラインでもデバイスの地図で飛ぶ時代だから、日本でも認可されれば良いと切に願う このあたりを飛んでいる人には昔から知られているが、チャート(航空地図)にはない怪しい滑走路がある 上の写真、丈夫中央から右へ斜めのライン 砂漠なので砂嵐で消えても良いが、ラインが見える。   このあたりは、仲間の間でも本当の話だが、未確認飛行機の目撃が多く、 アメリカ軍が秘密裏になにかテスト飛行を行っていると思われる。 だってUFO実験で有名なAREA51もちょっと北東に行けばあるし、 海軍武器センターみたいな秘密の実験基地が砂漠には複数ある   下の写真は拡大すれば滑走路のラインが見える(これより左は飛べない、入れない空域) 通常は緊急着陸のために基地でも私有地空港でも滑走路をチャートに書くのが常識だが、ここはない 下の中央(青ラインの右ははいってはいけない)ので、ギリギリを飛んでいて滑走路が見えるが、 チャートでギリギリのところには 滑走路は書かれていない しかし、このあたりはグーグルマップで見るとこんな滑走路が複数見える ね、怪しいでしょ。拡大してみてよ   このあたりは無人機とかいろんなテストをしている。 まあグーグルにのるくらいなので、このくらいは秘密でもなんでもないんだろう。 こんな飛ぶと見られる怪しい設備もあるんです。   なお、機密保持のため このBlogは〇秒後に自動的に消滅します・・・・(笑)

元CAのセーフティパイロット

今回セーフティパイロットを務めてくれたのは20代の女性 聞けば元A社の客室乗務員だと言う。 最初はA社の自社養成パイロット試験を受けたが不合格に とりあえず就職しなければならないので、A社の客室乗務員になって三年飛ん だが、 お客様相手よりも機械相手の方が向いているし、どうしても飛びたい という事でパイロットライセンスを取得しにアメリカへ こういう努力家の人は応援したい。 (チラッとセーフティパイロットの女性) (これがForeFlightアプリ、航空地図に自機の位置が出るので、コースから外れない、変な空域に入らない、周波数も分かりやすい、拡大縮小可能で超便利) 彼女の場合、こちらが上目線ではないが、 英語も苦労して、私と飛ぶとアサインされたため前日に撮影用のスローフライトの練習を一生懸命やったそうで、 ぜひ頑張ってほしい、 (下 左がその彼女) そんでロングビーチ空港のフライトスクールを訪れたが、 コロナになってもエアラインの採用はあまり減っていないので、 訓練生は20名ほど在籍していて、将来のパイロットを目指して訓練に励んでいた。

モハビへ飛ぶ

先週までヘリの人だったので、有事の際にはシークレットエージェントとして、世界を救う、 いや、そこまでできなくても一応飛べるようにしておかないといけないので、 感覚を戻すためにモハービへ向けてテイクオフ 今回の相棒はセスナ172H型、 セスナ172にはいろんなタイプがあるが H型は初めて 聞けば1960年代の機体って、ダグラスDC8世代だぜ・・・ セスナ172はわりと乗っているが、正直あまり得意ではない、 というか、飛行機を分かっている人ほどセスナ172は難しいと言う、基本の機体だが優しいいようで、そうでもない しかも、このH型、スイッチの位置が初めてで操作に手間取る。 まずは離陸後4500ftまで上がるが、そんなに気温は高くないが、「上がりが悪い」(フルパワーでも上昇率が悪い) 聞けば145馬力との事で、古いので1970年代以降の同型機よりパワー不足 しかもストールウォーニング(失速警報)が思ったより、かなり早く鳴るのが不快、おかしいぜ・・・ 我々パイロットはストールウォーニングが鳴ったら、瞬時に操縦桿を前に少し押して失速回避する癖がついているので、 クライムピッチ(上昇)が浅いのにすぐにピーピー鳴るのは不愉快である。 ただしクルージングは、セーフティパイロット (90日に3回離着陸がないと、今の私のように機長資格がなくなるので、3回するまではセーフティパイロットが必要)から借りた ForeFlightというアプリのおかげで、分かりやすくスムーズに目的地まで飛べるのが良い。 ちなみにBOEING社が制作しているもの https://foreflight.com/ これ、安全安心だから日本の航空局もぜひ認可していただきたい しかし教官いわく、最近はみんなアプリに頼るので、暑い日にIpadなどが熱で動かなくなった際に飛べなくなってしまうことがあるし、 飛ぶ前ならまだしも現地でIpadが動かない=地図がない=空域と周波数が分からないから帰ってこられない、という事も発生 やはりオールドファッションの紙で飛べる術を知っていないとダメなのである。 もちろん今も訓練では紙でやるそうな、 こうして、モハービ空港にて撮影を行い、燃料は自分でいれて次のエアポートへ。 これぞアメリカ、というか、日本でなぜできないのか理解に苦しむのである。 お仕事をさせていただいている、日本のある空港に飛んでいこうとしたら、まずウチの燃料会社と契約をしてください。 「え、現金かカードでその場で給油して支払いますよ」 「そういうのはやっていないんです・・・」 これでは日本のジェネラル・アビエーションは発達しないわけである。 […]

エアストリーム

ロサンゼルス郊外のBURBANK空港に到着 飛行学校時代の同期が迎えに来てくれたが、その車が 「TOYOTAタンドラ新車だぜ!」と胸を張る 聞けばメイドイン・テキサスのトヨタ。 日本じゃいらないくらい巨大トラック アメリカ人が大好きなピックアップトラック 私も車は趣味だが、ジャンルが違うので完全に専門外 「オマエ、こんなのどうすんだよ!」 聞いてはいたが、ロサンゼルスは物価上昇が激しく、ガソリンが1ガロン(3.6リッター)6ドル以上。もはや日本より高い、 食費もホテルも、レンタカー、駐車場代も何もかも高い、 しかも今は円が安い ロサンゼルス空港のヒルトンホテルのふつうの部屋で1泊4万円、ホテルの駐車場代が5000円、さらに高い食費とレンタカーでは破産してしまう。 なので、彼に燃費の良いプリウスを借り、撮影とフライトへ このプリウス、17万マイル以上(28万キロ)の走行歴だが、バッテリー交換したので元気、ただし渋滞には強いが、高速道路メインに走るとハイブリッドの出番がないので、燃費が良いとは言えないと感じた。 そんなプリウスオーナーの彼は「G-550」というプライベートジェットのパイロットだが 「エアストリーム買ったんだよ、見て行けよ」と誘う これぞアメリカのキャンピングカー、昔からあるギラギラした外観のエアストリーム、 しかも値段を聞いたら、想像よりもめちゃくちゃ高価! 「Tommy Bahama仕様の限定モデルだぜ、これで海沿いのRVパークに犬と行くんだよ」 これもアメリカ人のあこがれのようで、これが家に来た日に「家の向かいの爺さんから、congratulations(おめでとう!)って電話がかかってきたんだぜ」という そんで、これを引くために買ったのがTOYOTA タンドラというわけだ 全長5m94cm  全幅2.038cmって、日本じゃとりまわし厳しいな そんな彼の決め台詞は 「ガルフストリーム(プライベートジェット)の横でバーベキューしたいけど、できないからエアストリームの横でバーベキューするんだよ」 「ローンだけど、もう人生後悔のないように、やりたい事をやるんだよ」 彼は東京生まれ東京育ちで 「俺は勉強が好きで高校四年間行った」と自称する(ダブりとも言う)笑 ヤツだが、そんな雑草でもアメリカでパイロットとして成功している同い年 […]

矢面に立つパイロット

チェックライド(試験)も合格し、少しフライト経験もできたので、そろそろ古巣のロサンゼルスへと移動するとしよう。   フライトはシアトル発ロサンゼルス行のアメリカン航空エムブラエル機   着席し、まもなく出発か、と思いきや 「えーっ、右のアクチュエータのトラブルにより当機は遅れます。10分ほどで治る予定です」 こういう時は怪しい・・・   その後、「機体は修理できないので降りてロビーでお待ちください」となったが、この際に キャプテンがカウンターのマイクを持ち、 「質問があれば私に聞いてください」と言った。   アメリカン航空(運航はスカイウエスト)すげえな、 キャプテンの心意気が素晴らしい   しかも、自分から搭乗待合室をまわり、質問はないですか?と聞いてまわる、 文句も言われるだろうに、自ら進んで出ていくキャプテン これだけでアメリカン航空の印象がよくなるぜ   が。しかし 1時間後 そもそもAM11時前の出発だが「出発時刻が決まりました、20:30になります」 って、結果スケジュールからは10時間遅れ 今から8時間半後 って、そりゃないぜ、しかも確実に飛ぶ保証はない (案の定、出発が遅れていた)   LAに着いたら深夜だぜ・・・   さすがにカウンターに人が殺到、振替をリクエストとなる   だが、ロサンゼルス行きはベースのアラスカ航空を含めて満席 […]

Prime Air

アメリカでは最近よくAmazonの配送トラックを見かける そして3年くらい前までは、狙わないと撮れないAmazonプライムエアの機体も わりと見られるように   やはり航空業界を見れば、世の中がわかる。 以前の出した本だが、今もそう感じる。 この日はPDX ポートランド国際空港で撮影 思い描いていた後ろの山は雲の中から出ず 行ってもイメージの画はとれないが、ここは背景が風光明媚 このATRの貨物機が撮りたかった、なかなかレアなFEDEX やはり、海外撮影は私にはあっている。 レンタカーと英語を駆使して、誰も知らないポイントを探す。 そして日本では見られない機体を狙う。 これがとてもとても面白いのさ

MAXに抜かれる

右席(機長席)でヘリを操縦中 管制より 「Traffic your 4-Oclock Descending Boeing」 日本語で書くと難しいし、意味が伝わりづらいが要するに(4時の方向に降下中のボーイング機の機影あり注意されたし) ん、Boeing機が来たのか、と振り返ると   うおっ! You have a control! と左席に伝え、後ろ席からカメラをもらい、撮ったのがこれ 737MAX しかも10 だからボディが長いぜ!   4時の方向でも、向こうは速いので撮影するころには2時の方向 軽く追い抜かれてしまいました・・・この距離、今日の風なら後方乱気流は大丈夫だな   この日の帰り道はSEAーTAC シアトル・タコマ国際空港横を通過 ここさ、大地の上に空港があるから撮影ポイントがないんだよね こういう空抜きのカットしか撮れず(その場所もめちゃくちゃ少ない) スポッターとしては良いけど、シアトル という街や空港を表現できる場所がないのが残念!

禁断症状が・・・

レジオネラ菌ではなく、航空三大疾病である 「撮りインフルエンザ」「乗りウィルス」「レジオタク菌」 の「レジオタク菌」の重症患者のため こういうのを見ると、めちゃくちゃ燃える! 禁断症状が出る これらを狙うために、高いお金を払いモーゼスレイク空港へ自分で飛んできたのだ。 ここでドアを外し、ブライアンに操縦をチェンジ! 適格に指示を出し 全部撮るぜ!という意気込みでテイクオフ ALL 737MAX 免許とったから、どっちまわりで、どういう風に管制塔に言って、 どういう高度でというのが分かる。 風向きなどで、逆にできないこと、厳しいこともわかる。 まあ、このあたりは、媒体で近々発表するので、この程度にしておこう そんで、ヒコーキを見ればだいたい機種が分かるが、なんじゃこりゃ? というのを見つけた。調べるとダグラス機でレアらしい あんまり近いと下のように自分の足が写るので、 「1/4 Mile WEST」とか細かく指示を飛ばす。 これが昔 JAPAN AIRLINESのPILOTたちが訓練したランウェイか! 白い滑走路(当然 私の年代だと再放送:往年の日本航空のPILOTのドラマで、LA時代のボスが副操縦士役で出ていた)で見たランウェイがここに ここでは、PILOTたちのさまざまなドラマ、苦労があったのだろう。 ヒコーキじゃなくてヘリだけど、モーゼスレイク空港に私も降りることができ、 感無量! 200機くらいいた(ホント)737MAXも根こそぎやっつけた(撮りまくった)ぜ!(笑)

大草原の小さなヘリ

無事にヘリコプターパイロットライセンスも取得できたので、少しは経験を積んで帰らないと、と思い撮影ミッションへ 出発地はワシントン州のレイク・シャランというところ 機体を手配してもらい、言われた住所へ行くと湖畔の小さな倉庫があり、その前にド派手な機体がとまっていた。 パイロットの名前はブライアン 「YOUはAIRPLANEとチョッパー(ヘリのこと)PILOTなんだろ、この機体の(フライト)時間はあるのか?」 「Less than One Hour(1時間以下しかない)」 飛行機もへりも当該機種の飛行時間がモノを言う。 「じゃあ飛行時間いるだろ、飛んでいけ」とチェックリストを渡されるが、前には小屋、周囲はブドウ畑。 風はないけど、正確にテイクオフしないと障害物が多すぎだぜ。 まずは垂直離陸で、右にホバリングで横に進んでずれて、道路に出てブドウ畑の上を高度を上げて・・・と こっちは免許取り立て、 若葉マークにいきなりこんなテイクオフやらせるか?しかもライセンス見せてないぜ、紹介されたとはいえ、白人しかいない風光明媚なロケーションに突然あらわれた怪しいジャパニーズ(私)をよく信じるな・・・ という事で一応、万が一のためにアシストしてもらいテイクオフ。 このレイク・シャランというところは、避暑地で別荘地だが、コロナでシアトルの人々がリモートワークができると引っ越しをしてきたそうな という事で、美しい湖の上をフライトし、モーゼスレイク空港へと向かったのであった。 途中の景色は大草原、そこを小さなヘリで飛んで行き、空撮をして帰る。こんな広大な景色はアメリカならでは、そんなロケーションを自分で操縦して飛んでゆけるのは幸せである。 苦労したかいがあったぜ・・・ しかし、このブライアン、着陸するとすぐにドアを開けて出ていき、シャットダウンも全て私がやることに (慣れていない機種だぜ、しかも俺はめちゃくちゃ新米ヘリパイロットだぜ、いいのかよ) そんなエキサイティングで、HAPPYなフライトを終えてベースに戻りカードでお支払い 「えーっと、チップは?」 遊覧飛行ではチップは聞くけど、チャーターだし、 しかも95%以上の操縦は私がしていて、オメーは道中スマホをいじるか、べらべら喋るかしかしてないじゃん・・・と思ったけど、そこは日本人の弱いところ 最近はカードの決済で「NO TIP」 「10%」 「18%」 「25%」とかあらかじめ表示されていて、目の前で押さないといけない まあ仕方ない、急なリクエストに対応してくれたし、ログブックにサインしてくれて自分のフライトタイムにもなったので想定よりも予算オーバーだが、本当はチップはチャーターなんだから込みでしょと言いたいが、TIP10%を押して帰路についたのであった。 […]

チェックライド

試験のことをチェックライドと言う まずは、「コイツの技量と知識は免許取れるだけのものと保証します!」と 教官がサインしてくれないと、試験に行けない。 第一関門:オーラルテスト(口頭質問)(英語に決まっている) これに受からないとフライト試験に行けない。 そもそもヒコーキ飛べるので、一応復習で空域、 あとはヘリのシステム、エンジン、燃料、重量計算などの質問が続き これから山小屋に飛ぶけど、このコンディションで飛べるか計算 全問答えられるわけでななかったが、なんとかフライト試験へ そして、飛行前点検を行い、空港コンディション、天候、NOTAMなどを報告し、 飛行可能と判断 機長として行動しなければならない。 だが風が11ノット、正直訓練生にとっては試験だと、かなり厳しい・・・ 明日より天気が下るので、今後三日間は試験ができないそうなので、待たされても精神的にキツイから無理のない範囲で飛びたい。 科目の一つであるオフエアポート・ランディング(空港外着陸:山の上)は教官が「あの試験官はここに行くからな」と複数個所に行き練習したが 試験では 「全然違うじゃん、行ったことないところを指示されたじゃんか(涙)」 写真はイメージだが、こんな尾根に着陸せよ!との指示 道路沿いに斜めというか、うねうねとカーブしながらアプローチしたり 風は事前にWindyというアプリで標高を入れてこのあたりの風を確認。南西風である。 上で風が読めなくても、 「南西風と判断、したがって北東からアプローチを開始」と宣言し、最終進入すると、 最後のところに家が1軒あり、そこにアメリカの国旗がたまたまありチラッと見ると「東風」でたなびいているではないか!!! うっ、上の風と下の風が違うじゃん・・・ まずい まずい まずい しかも東風だから西からのアプローチは手前に木があり難易度高し さすがに、これは見られていて、デブリーフィングで指摘され、難易度高しでも西からアプローチすべきだったとアドバイスをいただいた。 風とお友達にならないといけない […]