転職組がおもしろい

この時期は全国的に曇りか雨 梅雨があけた沖縄でさえ、連日コンディションが良いわけではないし、 晴れればどこでも良いわけではないので梅雨明けまでは仕事がスローになる。   というわけで、お世話になっているヘリ運航会社でのお話 高校を出て機長を目指して訓練を行い頑張っている若者もいれば転職組もいる   前職を聴くと 「救急救命士で救急車に乗っていました」 とか 「航空自衛隊の戦闘機パイロットでした」 とか 「陸上自衛隊で戦車に乗ってました」 とか 「ボートレースの学校に行き、卒業試験に落ちてパイロット学校に来ました」 とか なかなかの面々 さらには経験(飛行時間)をつけて30代で海上保安庁パイロットへ就職した人など 資格と飛行時間があれば、海上保安庁とか入れるわけよ(30代までなら)タイミングにもよるけどさ そう考えると、夢があるし、空を飛びたい人はおもしろいと思うぜ でもさ、ナメちゃいけないのが 自衛隊のこういう大きいヘリで自衛隊で飛んでました という人でも民間に出て、コレ(ロビンソンR22)で試験受けたら落ちました・・・ なんてケースも 世界一難しい乗り物と言われているロビンソンR-22 じゃあほかの機種で訓練すりゃあいいじゃん、と思うがお値段が高いわけよ 逆にこのR-22に乗れたら、他のヘリは乗れる 大きいよりも何にもついていない、これが難しいけど楽しいのさ   というわけで本当に飛びたい30代までの方ならプロになるチャンスあるぜ! […]

レーダーから消えました・・・

よく映画やテレビで管制のシーンでレーダー画面を見ていて 「レーダーから機影が消えました」なんてのがあるけど、低高度のヘリ(飛行機も)ではしょっちゅうある話 この日もそう まずは、しょぼいキーだけど、そこらへんのフェラーリやランボルギーニにより「エクスペンシブ」な ヘリのキー、空港で飯行くときは、一応持って行かないとさ・・・ まあ空を飛べるから、そりゃそこらへんのスーパーカーよりすごいんだが、キーはしょぼい(笑) そして、右席(機長席)に座り、チェックリストスタート 「ライトサイドクリアー」エンジンスタート! なお昨日、ブログ愛読者様から 「着陸料は現金のみですか?PayPayとかでは払えないんですか?」と質問があったが 私の記憶が正しければ払えません、Cashオンリー! 神戸空港ではこちらはランウエイ27でヘリパットからテイクオフ、その前にスカイマークがランウエイ09で着陸 つまり対抗して上がるというわけ、右手にエアバスヘリコプターの格納庫が見えるが、 空港でのテイクオフは久しぶりで、ノーズを突っ込んで加速するのが久しぶりだと怖いぜ 神戸を離陸し、「名谷(みょうだに)」という北西のポイントに出発、「みょうだに」でバロン(双発機)とすれ違うが こちら120ノット、向こうも150ノットくらい出ていて500ft差なので、対抗時速500kmくらいなので速い早い! 当然管制指示を受けているので問題なし そこから知人が働いているゴルフ場を通り、三田方面に行くが六甲山の裏になるので 管制から「レーダーに映っていません」と言われる、 「高度変更の際はご一報ください」と言われて高度を上げるときにコンタクトするが、通じない その後、ようやく通信回復、 右手遠くには伊丹空港が見える(これより近づくと空域に入るのでNG) つまり通信ができない、レーダーに写らないエリアって低高度だとわりとある レーダーがない箇所に来ると 「レーダーサービスは終了します」と切られてしまう これがアメリカなら、たくさん機体が飛んでいるので、万一の緊急時も 誰か上で無線でつながるのでリレー(通信)してくれるけど、日本はあまり飛んでいないので、そこが怖いところ。 というわけで、関西TCA(無線)、京都ローカルと無線周波数を変えて 京都へランディング 着陸はこの機種はまだ飛行時間が少ないので、全然ダメダメ […]

神戸空港へランチに

この日のフライトは京都を上がり、八尾の空域の北を抜けて神戸へ ここは上を伊丹のアプローチ(進入管制)があるので高く上がれない、 まずは神戸空港へ行くまでの空域と周波数をメモ ここでこの周波数に切り替えてとか事前準備が大事 そんでヘリを格納庫から出してオイルなどのチェック 途中、あべのハルカスの横を通過するがあべのハルカスのてっぺんよりも低い高度を維持しないといけない   さらには、ユニバーサルスタジオジャパンの上を通り神戸の管制圏へ 神戸市内では、タワーマンションの上にHと書かれたヘリポートがあるので 着陸してみたくなるが そこはガマンガマン(笑) 管制指示はスカイマークの次 YOU ARE No2 進入を継続せよ との指示が 目視でスカイマークの737を視認し、着陸許可が出たが こちらが降りるのはヘリPAD EAST 横にFDA機がいるので高めに入らないとエンジンブラスト(排気)の影響を受けたくない そんで、無事にランディング 乗員なのでランプパスとかなく、ブラブラ歩いて着陸料をお支払いに行くが 普段撮影で入ると事前手続き大変なのに、飛んではいれば手続き不要 この差はなに? ちなみにこの後ろの建物で着陸料1100円お支払いするだけさ まあ一度自分で飛んでくれば、空港のアプローチや周囲が理解できるので、 自分で来ないとダメだな  

八尾のタワーは関西弁

梅雨が明けたら撮影案件が複数入っているが、この時期の仕事は余裕 梅雨明けというOKAも天気はイマイチだし、梅雨がないという北海道もクリアな晴れ予報ではないため ちょっとした案件とブラッシュアップで京都ヘリポートへ 上のアイテムがフライト道具 こんなところで遊覧飛行もバリバリやっている 京都の遊覧って、大文字焼、金閣寺、清水寺、梅小路蒸気機関車館、東寺とかいろいろ見るものあるので おすすめ アメリカ時代の同僚&Pilotの先輩であり教官と打ち合わせ といってもPIC(機長)は私なので真剣にルートと空域をチェック 京都を上がり、すぐに 大阪インフォメーション(航空無線)を呼び出しフライトプランをOPEN 次に関西TCAにコンタクトを行い、周囲のトラフィック(他機)の情報をもらい、訓練空域のそばを通るためコンディションを確認 さらには八尾タワー(管制)とコンタクトと忙しい   京都を上がって15分で八尾の空域だぜ 今回の相棒はJA07EZ 八尾は自分の操縦で初めて飛ぶが、想定よりも管制塔忙しい さすが滑走路二本ある空港だぜ。 リクエスト クロスミッドフィールド(空港直上)を通過 なお、英語だが管制官、関西弁だったで(ホント) なんというか、関西弁なまりの英語   なんなら23日のライブATCでUTC0530~を聴けば分かる。(笑) 今は無線、あとでじっくり聴くことができるのもいいよな~ 今度は八尾飛行場に行ってみることにしよう。 この日は大阪南部をフライトして、阪和線の廃線跡を見て京都に戻るリカレントフライトでした。

岡南 重大インシデントじゃない?

週末、先週NEWSで知った岡南飛行場の重大インシデントについて、パイロット仲間と議論 我々は、航空局があれで重大インシデントにするのがおかしい という見解   元ドクターヘリのPilotも同意見のようで https://bell214b1989.blog.fc2.com/blog-entry-5204.html   一人の将来ある訓練生のために、ここは納得いかないので書きたいが 私が聞いている状況はこう   岡南飛行場で、ファーストソロのヘリ訓練生がフライトサービスの情報を聞き間違え、滑走路に進入 最終進入コースにバロン(飛行機)がいたので、慌てて誘導路に戻った、バロンは安全を考えゴーアラウンド もちろん、最終進入機がいるのに滑走路に入った訓練生が悪い、これは明確 私も岡南飛行場でファーストソロに出たので、手に取るように分かるし 当該の飛行機運航会社もヘリ会社にも、昔の仲間がいるので情報が入っているが 「どちらも問題なかった」と言っている、アメリカなら「Sorry」で済む話   じゃあ、誰が航空局に通報したのか どうやらフライトサービス(元管制官だが権限なし)のようで、立場はただの人 しかも HOLD SHORT(滑走路手前で待機せよ)と指示したそうだが、本来フライトサービスは情報を与えるだけで指示はできない立場 ここがおかしい そもそもフライトサービスとは日本だけで、航空先進国アメリカにはない アメリカのUNICOMは燃料屋さんのおっちゃんが風の情報をタイミングがあえばくれる程度   さらに事故調査委員会が入る前に航空局が「重大インシデント」と言っているのがおかしい そりゃあ、管制塔がある空港で管制官の指示を無視した、この間の羽田空港のタイとEVAの翼が接触した となればヒアリングしなくても明らかに重大インシデントだが、 今回は違う   もし私が今の技量で滑走路手前で離陸準備完了で […]

Rich International のDC8

一応というか、ちゃんと地域貢献のために 飛行機グッズのお店も経営しており 敷地は成田空港会社の土地にあり、成田市指定管理者さくらの山さくら館にお店はある ある程度お任せしているものもあるが、モデルプレーンについてはたまにリストを見て 「これを仕入れよう」というのがあるが、マニアック過ぎて売れない((笑)   今回仕入れ、いや自分の趣味で刺さったのがこの2機! Rich International のDC8-62と Janet(アメリカの元地下核実験場行き)怪しいフライトのB737   早速ウチの棚におさめると、下のアントノフが目立つな・・・上の段にはチャンピオンエアのDC8(元MGMグランドエア) アントノフはまだSHOPに在庫あるんじゃないかな?多分 やはりRich International のDC8はマイアミ仲間のARROW AIRのDC8と並べるのが基本だろう このあたりは古くから撮影しているディープなスポッターでないと理解できない世界   今回導入は下のこの2機、737とDC8である うぉぉぉめちゃくちゃカッコいいぜ! だけど、JAL,ANAしか興味ない日本人には全然伝わらないぜ・・・(笑) これよコレ、私の本でも何回か書いたから、そろそろ消されそうだが、怪しいボーイング737 通称というかコールサイン JANET と 1992年マイアミ撮影 Rich International のDC8 よくこんな機体モデル化したな・・・ 今から31年前、レンタカーが借りられないので、マイアミ空港をガロン(単位)で買った水のボトルを持ち 相棒(現在TFK勤務)と灼熱の中、ひたすら歩いてDC8、DC6、B707を撮影していたら、 […]

アーカイブセンターへ

この日はJALアーカイブセンターで仕事なので羽田空港第一ターミナルから徒歩で誘導路を通り アーカイブセンターのビルへ 最寄りは新整備場だが、新整備場はモノレールがあまり止まらないので、ダイエットを兼ねて徒歩 昔よく撮影していた誘導路 あーあ、こんな二重フェンスになってしまって目もあてられない 昔ここはフェンスの目も細かくなく一重だったので真横スポッターカットを撮るには最高のロケーション ここのポジ写真大量にあります。 新しく撮れる場所、撮れなくなる場所、時代の移り変わりを感じます。

マニア知識恐るべし

キヤノンEOS学園航空写真教室 初参加の方もいれば、常連さん、プロパイロット、めちゃくちゃ業界に詳しい方など さまざまな方とお会いできるのが楽しい   最近のクールで来ていた方 EVAのハンドリングはANA、機体チェックはJALなんですよね、 だから見送りもJAL、ANA両社いるんですよ なるほど~そうなんか・・・ その方いわく 「某社の羽田格納庫見学に行ったんですよ、そしたらウチは世界基準の整備をしています」 と言うから、 「だって重整備は自分ところでやってないじゃん、ほとんど中国に出しているじゃん」って言ったそうで ひええええ・・・案内のお姉さん引くぜ((笑) まあ世界基準に準ずる、お上が厳しい日本の航空局認証なので間違いないが、まあそういう見方もあり 皆さん、写真も飛行機を見る目線も視点が違うので、こちらが勉強になります。  

ニュースを信じてはいけない

デスクワークしながらときどきネットのニュースを見るが 別に揚げ足をとるつもりも何もない、がしかし https://news.yahoo.co.jp/articles/0336e25729a67b9eaad5ad7fa8ea7690e9aca4c1 スポーツには興味ないので、誰だか知らないが、   南アフリカからボツワナに飛んで島に降りたとの記事が・・・   アフリカは日本人あまり知らないと思ったのか、記者が裏どりをしなかったのか、言い間違いか 南アフリカの北にボツワナはあるが、バリバリ アフリカ大陸なんで海なんか通りようがない   私が南アフリカからジンバブエに飛んだことがあるが、ボツワナもほぼ似たような位置 (ジンバブエの空港) このニュースを見て、海なんか通りようがないぜ おかしいだろ!と思ったが そんなことはどうでもいいのか? まあ、気づいたころには記事が訂正されるのかもしれない・・・ ぜひボツワナの地図を見ていただきたい、 南アフリカからボツワナルートで島どころか海かんかないからさ まあニュースは信じてはいけないんだなぁ・・・

京都DE着物DEヘリコプター

業界の一部が騒然した(笑)我が国では前代未聞なセントレアのハンガーで行った、匠航空のプライベートジェットとタービンヘリそしてロールスロイス・私のフェラーリ達との撮影ミッション、早いものであれからもう半年が過ぎた。 その時に私のブログでも紹介したと思うけど、撮影モデルの1人として来ていた「ヘリマダム」ことプロスノーボーダー兼プロウエイクサーファーの水田真依子嬢、その時に航空身体検査を受診して操縦訓練許可を取得して空を飛びたい!という意向は聞いていたけど、今年2月に航空身体検査を受診して航空局から操縦訓練許可を得て、先日遂に初めてヘリの訓練飛行で飛んだとの一報が入った! 因みに彼女の初フライトの地は私もよく伺うJPD京都ヘリポート 京都で女性が初フライトという事で、何と京都の手描友禅の着物を着てフライトしたとの事! 衣裳(着物)だけでも一体幾ら掛かってんだか?(笑) その上着物を着ての初フライトという事で、彼女が汗だくにならないようにとの配慮から、機材は匠航空の社長が配慮して、何とエアコン完備のヘリの中でもエアコンが良く効くとされるR66で決行! 同乗教官も陸上自衛隊やドクターヘリの飛行経験もある匠航空のベテランH教官! 初めての操縦訓練がエアコン付きのタービン機だぜ!、もうやる事が半端なくガチ過ぎて呆れた口が塞がらない(笑)・・・ 因みにこの一切のプロモーション?は前述のセントレア撮影を仕切った、名?迷?プロデューサーのS氏(最近はヘリBOSSと呼ばれているらしい、笑) 最近SNS上で数多くのフォロワー・閲覧を獲得しているヘリ絡みのアカウントも幾つか有るみたいだけど、マジで匠航空とヘリBOSS・ヘリマダムがタッグを組んだこのコンテンツ、発想の斬新さと予算の掛け方が半端なくて何時もの如く遊びの範疇を超越してる! それでも航空法を熟知しているS氏のプロモーションだから、航空法だけでなく安全上も配慮して、航空法上は規制はないのものの、今回は着物用の草履を履いている関係で、ペダル操作は行わずコレクティブとサイクリック操作のみで実施。 それでもH教官曰く、流石プロスポーツ選手だけあって、バランス感覚とセンスに長けてて、初フライトとしては上出来とのこと。 まぁ、着物を着てヘリを操縦するまではと言う方でも、着物を着て渋滞知らずの京都の上空をヘリで見物するのは「アリ」だと思う。 京都DE着物DEヘリコプター・・・ インバウンドだけで無く読者の方にも是非体験して貰いたいと思う。