機長審査ナビゲーション

PILOT資格を持っていても、車のレンタカーのように免許見せれば借りられるわけではなく 日本では二年に一度の特定技能証明という定期訓練が必要、さらに一人で飛ぶには機長審査 そんで68歳ベテラン教官と共に熊本空港から上がり機長審査をしていただく 信頼できる教官なので安心だが この日の項目は「ナビゲーション」つまり航法 行先きは長崎の軍艦島 離陸中も右でボールペンが走る音がする気が(本当は飛行機のエンジン音で聴こえない)、これが審査。心臓によくない(笑) 雲仙普賢岳を通過し長崎市内、女神大橋 「長崎空港の方角は?」とか、高度は何ftで行くの?とか聞かれる 「自由に飛んでいいですよ」と言われるが、日本語は行間を読まないといけない、 その意味は「チェックしてますよ」という事、と言ってもとても親しみやすい教官なので楽しくフライト しかし途中「雲が近いので高度下げます」とか報告しながら飛ぶ 軍艦島で折り返し、熊本空港へ戻りATIS(無線で空港情報)を入手 「インフォメーションE」で頭では分かっているのに、10マイル手前で熊本タワーでコンタクトをすると 勝手に口から「インフォメーションK」と出てしまい訂正が・・・ 地図を見て、高度、速度、方位をチェック、位置を把握し呼ばれたら答える、同時に複数のことをやるのがPILOTだが、シロートなんでこういうミスもある。 最初のタッチ&ゴーは、後ろにANAが来ているので、あせるが、ここであせってはいけない。 すると離陸後「ただちに左旋回」の指示が管制より入電。 チラッとクロスウインド(左旋回後)に左を見ると787が最終進入。 JETは遠くに見えるとすぐ来るぜ、あおられている気分だぜ(笑) 次のアプローチは管制より「ダウンウインド(空港の場周経路コース)で360度ターン」指示 これは同じ周波数に入電中のANAのDHC8型機が進入中なので時間を稼ぐ意味だが、 「続けてDHC8の後に続けて着陸許可、ただし後方乱気流に注意」 風が2ノットと弱いので、これって後方乱気流が残るパターンじゃん なので、いつもより高く進入、滑走路が3000mあるのでPAPIと呼ばれるパス表示は無視して 先行機DHC8の進入経路の先に降りるように降下を行い、着陸。 いや~熊本空港忙しいぜ・・・ で、デブリーフィング(フライト後の教官による注意反省会議)は 古庄さん、イケイケかと思ったら、慎重ですね。 そのまま慎重にフライトしてください。「機長審査合格です」 […]

ジョン緊急入院

ご支援いただいている方も多いので、ご連絡ですが シェルティレスキューの保護犬でウチに来ているネインちゃん(ウチのコールサインはJohn) 昨年5月に千葉の養老渓谷で捨てられていたシニア犬で病気多数 これまで手術も乗り越え、都内の動物高度医療センターにもお世話になったが、   胆のうの数値が極端に悪く緊急入院中。 毎日、病院に様子見には行っていますが、予断は許さない状況 捨て犬なので正確な年齢は不明だが、なんとか頑張っています。 でも病院で亡くなるのはかわいそうなので、なんとかウチに戻れればと 思っています。また報告します。

機長審査ナイト

機長審査、いろいろな項目がありチェックされる、いや、チェックしていただく。 査察教官「古庄さん、ナイト(夜間飛行)はカレント(現在飛んで良い状態、90日以内の飛行経験があるか)ですか?」 いいえ、そもそも日本でナイト(夜間飛行経験)の時間はめちゃくちゃ少ないです。 最後のナイト(夜間飛行)は二年前のアメリカです。ヘリは今年ナイト、日本とアメリカで飛んでますが、飛行機は久しぶりです。   「じゃあ、今日やろう、この時期は日没早いからタイミングいいよ」 ナイトは関東ではできない(かなりやりづらい)できる空港がない、関東で飛べる飛行場 龍ヶ崎、大利根などは夜間設備がない、調布は遊びで飛べないし夜間飛べない、じゃあナイトの設備がある空港は? 羽田、成田=小型機は降りられない 結果 関東圏ではナイトフライトの訓練もできず経験もつかない   なので熊本でナイト! ナビゲーション(航法訓練)で飛び長崎県の島原から熊本へアプローチ 管制「JA3947(私が乗る機体)RWY07にインバウンドあるので、ローカライザーコースは避けてください」 自機の位置を再確認、これより南へは行かない方が良いな・・・と思っていると管制より 「エンブラエルを視認できますか?」 「できます、セパレーション(近づかないように)とります」 と返答するとFDAが右を通過してゆく、   そんで、熊本空港で夜間タッチ&ゴー (三回の離着陸経験がないとナイトはカレントにならない)   いや~久しぶりのナイト、高さの感覚がつかみづらいぜ・・・ そんで三度目の着陸に向かうべく、トラフィックパターン(空港の進入経路)にいると 管制「JA3947(私が操縦する機体) Makeショートアプローチ RWY07」(滑走路07へ最短経路で着陸せよ) ん?俺 審査受けているんですけど・・・無理って言おうかな、 と一瞬考えると、隣で教官が 親指を立てているではないか!   つまり「やれ」という事   なので「ラジャー」 直ちに左旋回して、慌てず手順をふんで進入、ちょっとオーバーシュート(旋回行き過ぎだがショートアプローチなので仕方ない) […]

通りがかりの01TC

エアバスH-130で九州南部のフライトから戻る途中、天草飛行場の空域を通過するため 天草フライトサービス(管制)にコンタクト(通信)して上空通過許可を得る   そんで空港を通過すると、ん?ランウェイ上に機体が! おお!!「ジュリエット・アルファ・ゼロワン・タンゴチャーリー」ではないか   あの朝ドラの主役の機体である。 すでにNEWSで出ていたが、天草で前輪が折れた(操縦ミスだろう)ようで、そこを たまたま通りかかったわけである。 こちらの機体にはPilotが4名搭乗していたので 定期便も来るので早く動かせばよいのに、定期便を欠航してまで現場検証優先のようで そこは考えた方が良いよね、別に死亡事故でもないし  と話していた そんでこのエアバスH130は私が乗っているロビンソンR-22/44(初心者です)とは メインローターの回転が逆、つまりアンチトルクベダル(飛行機で言うラダー)が逆 まあフライト中は足は自然に動くが、踏みしろというか、力加減がいまいち分からず 後ろ席から「ボールを見てよ、酔うよ(笑)」とアドバイスが入る この計器 慣れていないので、機体が横滑りしてしまい、これを見ながら足の力加減を変えるが難しい そんでヘリはクルーズとエアタクシー(速度が遅い場合)の操縦や反応がかなり変わるが この機体はペダル操作を早め早めに、さらにエアタクシー時の右ターンは強くする必要があり エアタクシーがド下手で、反対方向に機体が向いてしまい、オーナーに操縦を変わるはめに まあ、慣れらしいがアドバイスによると フェネストロン(この後ろのプロペラ)の力加減が、テールローター(後ろのプロペラ) がむき出しの機体とは違うそうで、慣れが必要との事 AIRBUS H-130操縦させてもらいありがとうございました。 勉強になりました。   めちゃくちゃ良い機体だと思います!ロビンソンより断然操縦しやすいです。

マリブのコーパイ

Piper MALIBU という高性能機がある。 上昇限度25000ft(ジェット機のちょい下)、航続距離2500km、ライカミング製350馬力エンジン 時速400km弱という単発機なのに高SPEC 計器飛行のチェックをするのでコパイ(副操縦士)で乗ることになり、チェックリストを 上空でYS11を抜いたとか、熊本から北海道まで4時間で行くとか、ほぼジェット機に近い性能 なので一人PILOTだが、実際は一人だと忙しい いろんな機体に乗ったけど、Piper Malibuは初めて でもさ、後ろに座席が4席あってテーブルも出て居住性が良い これって後ろに乗る機体だぜ(笑) ソラシドエアに待ってもらい、ILS(計器飛行)進入 200ftで「アプローチングミニマム」 「チェック!」 知らない人が見れば「セスナ?」の部類にくくられるサイズだが 一応操縦できる資格はあるが、だいぶ訓練しなきゃいけないだろう。 そんな高性能な機体です。 小型機乗りのあこがれの機体でもあります。

撮られる側の気持ち

技量維持や自分のパイロット審査があり熊本空港へ   すると、「いつも空撮で写真撮る側で指示飛ばすけど、撮られる側(PILOT側)の気持ち も分かっていた方が古庄さんのためになるでしょ」 とすでに空撮並走のお膳立てがされていて TAKE OFF これまでに何度も編隊飛行の撮影はしていますよ。近いし、プロペラをまわして撮りたいので 高速シャッターは切れずめちゃくちゃ難しいミッションですよ。 しかし撮られる側とは・・・   左席(機長)は私、右席には編隊長も務めるベテラン教官と二人で上昇後、 交信をしながら10時の方向のエアバスH130を追いかける。 ヘリだけどH130は、速ええな、こちらのFA-200じゃなかなか追いつかないぜ   Maintain Visual Separation 視認しながら近づいて距離を取る そしてミッションスタート Oops ち、近いぜ!と思い操縦桿を右に切ると 「ダメ、逃げるな、そのまま高度、速度、ヘディングを保て!」と教官 逃げると向こうが追いかけるから、向こうを信じてしっかり飛べ! (撮影は右席の教官)   と言っても山も近いし、多少揺れし、突風とかあったらヤバイので 高度計、昇降計、速度計、方位をクロススキャンし、キッチリしっかり飛ぶ。   撮られる方もめちゃくちゃ神経使うぜ・・・ い、いや~勉強になりました。   […]

続々NRT新規就航

23日から韓国のエアプレミアが就航 NEWSによると数日前にソウルでLAO Airlinesの機体と接触したので、まだそんなに機数ない会社だけに ちゃんとNRT就航できんのか?と思いきや、NEWSソースでは、LAXに使う機材をNRTに投入したらしい ってことは、LAX行とNRT行きでコンフィグレーション(機内仕様)が長距離とアジアで違うのか? 現在B787が3機運航しているが、今年アメリカの砂漠で4号機を撮ったので、これが来るか?と思いきや、そうではない しかしこの塗装、787の新しいエアジャパンに似ていないか? ホワイトボディに紺尾翼でオレンジのアクセント うーむ、エアジャパンはまだイメージ図しか出ていないけど、遠目で見れば同じだぜ・・・ それ以外にもTK トルコ航空 B787も戻ってきたし けっこう狙うものあるぜ。でも原稿やその他の仕事もやらねばならないので、撮りたいヤツだけ撮りに行き、あとはオフィスで仕事。 天気も安定しているので、冬は寒いけどコンディションは良いので、じっくりと狙うことができる。

予算オーバーのスペアキー

今年オープンカー1号車の入れ替えを行った。(2号車はそのまま維持) これまで乗っていたのは1998年型のCorvette 長らく乗ったが、マニュアル車だし、レアなので買った時とあまり変わらない値段で売ることができた。 そんで、入れ替えたオープンカーは冬でも快適なのだが スペアキーがないため スペアキーを作りにディーラーへ (写真はイメージ) 成田のディーラー(ディーラーでないと鍵の作成ができない)だが 今回も「中にどうぞ」 となり 「今、サービスの者が参りますので」と座って待つこと15分 別の人が 「お待ちになりますか?」と聞いてきた いやいや、サービスの人が来ると言うので・・・ 「あ、失礼いたしました。車はお預かりになります(リモコンセットアップがあるので)ので、夕方にお越しください」 夕方はいいけど、だったら待たせないでほしいぜ・・・ ちゃんとしているように見えて、毎回必ずダメダメな成田のメルセデス ちゃんとしていない風なら、「まあ車屋さんなんてそんなもんでしょ」と、こっちもそう思うのでノープロブレムだが、建物と格好だけはちゃんとしている。 これまでも、メルセデスは、こういうわけわからん対応ばかりで、 ビジネス本としてベンツ日本支社長の本は読んだことあるが、 ベンツディーラー=良いとは全然思えない。 だいたいさ、ディーラーって 私がタイヤ交換をお願いしてる友人のタイヤ屋さんは 「ディーラーの人が、自社でタイヤ変えていることにして、車を持ってきてウチで(下請け)作業してます」 とか 「ディーラー整備しかしていない信頼のある車両しか扱いません」とか能書きはあるけど 車やさんで、先週ふつうの車オークションに出ていた車を「ディーラー認定中古車」 と偽って売っていることもあり、そういう世界 そんで完成したスペアキーを取りに行くと 76000円になります!!! ひえええええ~ 以前メルセデスML55AMGの時は3万円代だったが、今じゃ8万弱って […]

RF135mmをテスト

「ボケ味が美しいRF135mmレンズ」 とかポートレートの先生は言っているが 飛行機写真の場合、ボケ味は花と絡める際には使うが、この時期そんなシチュエーションがあまりなく F1.8 という明るいレンズなら、夜どれだけ撮れるかが勝負 先週成田に初就航したBatik Airマレーシアを狙いに出動するが 成田のB滑走路はめちゃくちゃ暗い 到着21時で暗闇の中でスタンバイすると機動隊が 「何されているんですか?」 写真撮ってます 「なんの????」 飛行機です 「飛行機?こんな夜にですか?」 はい、Batik Airというのを撮りたいんです 「あ、そうですが・・・お気を付けて・・・」とあきれられた(笑)   そんで、めちゃくちゃ暗いB滑走路で 「マリンド」というコールサインで入電 トリミングなし、135mm F1.8L いけるじゃん! 「明るさは正義である」 こういうレンズ、良いに決まってんじゃん しかも一度発売したら10年とかリニューアルないレンズ(この手のは) だし中古でも高く売れる そんじゃA滑走路の離陸機を狙うと トリミングなし、 もう一度言います 「明るさは正義である」 夜こういうの撮れると困るんだよね~ 売り切れ続出の「JALナイトフライトカレンダー」とかの撮影に良いじゃんね お、お値段30万円代であります。 […]

シャッターボタンを押す感覚が・・・

「飛行要望書」の打ち合わせを重ね、前日の天候調査もGOOD パイロット、私、運航管理全員が視程も良好、風もなしのコンディションと判断 ミッション当日、ヘリポートにAM7時集合 「RWY34の離陸機をこう狙うため・・・」 と打ち合わせ、 が、しかし 「ん?この寒いのにRWY16使っていないか?微風だし、え、でもなんで・・・」 で、でもさ、すでにレーダー室に電話も入れたし、上がろう!   朝の地上気温(離陸位置)は-1℃ シートベルトを締めて、高所作業ハーネスつけて、ドア閉めて、 あ、ドアないんだった・・・(笑)   上の写真は京成高砂駅付近、中川と新中川が分かれるあたりで環七が通っている。 0m地帯で生まれ育った私としては、低地は水が怖い、だって江戸川区なんて大雨の最は 「高台はないので全員区外に対比」ってさ・・・ まあ写真は江戸川区の北の葛飾区だが、似たようなもの     そんな事を考えていると管制より、とりあえず6000ftへ上昇の指示が え、もっと低い高度リクエストだったぜ。「ろ、六千」ですか、6000って、   飛行学校で習った知識として、1000ftで気温は二度下がる。 地上気温が0度として、6000ftだと-12℃、そこをドアがない状態で110ノット(200km) で飛ぶって、正常な人のやることじゃない いいですか、繰り返しますが-12℃で、200kmでドアなしで進むんだぜ。 頭悪いです!   視程はGOOD 高いよ~、怖いよ~、ドアないよ~、なんてことはどうでもよく、 とにかく、ものすごく寒い寒い寒い(笑) […]