機長復帰訓練への道のり

数年前から操縦士「特定技能証明」という制度ができて、

私のようなアマチュアPILOTでも二年に一度、機長資格を取得しなければならなくなり、機長復帰訓練に

この日の訓練は

滑走路への進入を「高く入れ」と言われて、行うも

「もっと高く、もっと!」という指示

PAPI(滑走路の進入角度を示す灯り)はALL White(高すぎ)を示している、これローパス(滑走路上空を通過)?

ゴーアラウンド訓練?と思いきや

「サイドスリップで降ろせ」との教官からの指示(エンジン停止時の高度処理を行う方法)

ええっ、サイドスリップですか?20年ぶりくらいだぜ。できるかな???

緊急操作の一つなので、事前ブリーフィングはなし、緊急操作は突然指示がくる

(まあ緊急事態を想定なんだからそりゃそうだ)

こういうの

https://www.hikouki-pilot.com/sideslip-forwardslip/

上を読んでもよく分からん、操縦すりゃ少し分かる。

要するにエンジン停止の場合、高度は下がる一方でやり直しはきかないので、高めに滑走路に入り最後にこのテクニックで高度処理を行うわけ

操縦桿を左にきって、右ラダー

「右足弱い、もっと踏む!!!」と指摘が入る。

そういえば、エアカナダのB767が両エンジン停止で、グライダー状態でこれで降りたんだよな・・・

途中から、「フォワードスリップ」の指示が

写真はイメージです。全然雰囲気の写真じゃないけど・・・

つまり、ふつうに操縦できるのはあたりまえ、いろいろテクニックが使えてこそ「ライセンサー」免許持ち。

教官のアシストが入り、なんとか着陸して、そのままタッチアンドゴー

冷や汗もんだぜ・・・

さらには、高度3000ftまで上がり、

「はい、エンジン停止(スロットル Idle)どこに降りる?緊急着陸地点を探し、1000ftまで降下してリカバーして」の指示が

エマージェンシー

直ちにベストグライド(エンジン停止時に最も遠くまで飛べる速度)にあわせ、高度があればエンジン再始動、無線もエマージェンシーを通報、

「あそこの土手に降ります!」田んぼはこの時期、水はないけど、デコボコだから危険と判断。

という事で高さをあわせて狙い、1000ftまで降下。

いや~、想定とはいえ、緊急操作、ドキドキするぜ。

でもさ、地上にいる人はいきなり上の飛行機のエンジン音がしなくなって降下してくるのを見たら、「落ちる!」と思われるのかもしれない、

お騒がせしておりますが、安全に行っております。大丈夫です。

それとは別に、神経に悪いのは、教官が後で指摘するために横でペンを走らせていること、降りてデブリーフィングでアドバイスが入るが、操縦しながら横でペンが動くのも心臓に悪いぜ(笑)