体験操縦の教官は日本で唯一の

先日、岡山の岡南飛行場へ友人を体験操縦に連れて行ったが

その時のヒコーキを教えてくれた教官が、これまためちゃくちゃすごい人であった。

 

「日本で唯一飛行機のATPL(定期便の機長資格)とヘリのATPLを持っている方」

まあ旅客機の機長はATPLがないと、機長ができないので、まあエアラインで飛んでいる人なら半数くらい(つまり機長)は持っている。

しか~し、ヘリのATPLも持っている人は聞いたことがない。

 

ライセンスを見せていただくと

ヘリはBELL212

飛行機はYS11

Boeing767

Boeing747-400

Gulfstream IV

CE525

 

これを見ると、どういう経歴よ???と思わざるを得ない。

 

そんで、経歴を伺うと

海上保安庁でヘリ ベル212に乗り、「特救隊」、いわゆる「海猿」をのせて

荒れ狂う海で漁船と並走とか、嵐の岩場上空低空でホバリングとか救難ミッションを実施

当時は海上保安庁にYS11があったので、YSでも飛んでいた。

その後、日〇航空に入社し

B767, B747-400と乗務してから航空局に出向してガルフストリームIVを飛ばし

試験官としても活躍

 

そんで今はセスナ172を教えながら、小型プライベートジェットCE525を操縦という

グレートキャプテンである。

訓練を見せていただくと地上では優しく親切丁寧に

しかし、上ではちょっと厳しく、(だったそうで)まあ人様の頭の上を飛ぶし

ちょっと止まって考えるのはできないので、厳しくて当然

 

デブリーフィング(着陸後の訓練振り返りのアドバイス)では、励ましながら訓練生を導く

 

さすがです。

しかし、現役時代の試験官のときは、めちゃくちゃ厳しかったそうな(笑)

いや~、おもしろいPILOT人材っているもんですね

それで70歳前で今も現役で教官をしているしJETも飛ぶ。

 

やはり小さい機体に乗れると、PILOT生命も長く現役でいられるようで、

こんなグレートキャプテンに教えてもらえる訓練生はうらやましいぜ。