聞きづらい管制官

タッチアンドゴー訓練のフライトしていて、交信した管制官が毎回言葉の最後が尻すぼみで声が小さくなり、何と言ってよいかわからなく、私も

「すいません、もう一度お願いします」と言ったが、他のパイロットも「Say Again?」とか「コンファーム(確認します)」・・・とか聞き返している

 

教官いわく、この管制官は聞きづらくて、クレームではなく「ハッキリ最後まで言ってください」と管制に電話連絡もしたし、他のパイロットも管制責任者に安全のため言ったが、治らない

 

管制の上司にも伝えたが、上長いわく「あまり言うとパワハラになるのでそれほど強く言えない」と言われるそうだが、パワハラって何なの?エアラインパイロットも客室乗務員もパワハラでスタッフに注意できないそうで、管制もそうだという

 

これって安全にかかわることなのに、どうなのか?

 

そんで次の女性管制官に交代すると、指示がハッキリ出すので誰も聞き返さない

 

つまり、ハッキリ言わないと聞き返されて二度手間になるわけよ

そのあたり気づいてほしいんだけどな~

 

写真は和むために、熊本のソウルフードというかソウルアイスクリーム ブラックモンブラン

 

普段は食べないけど、訓練で頭を使いすぎて甘いものが欲しくなるのである

強すぎる地元企業がいると

別に完璧に裏をとった話ではないので雑談ベースで、

航空業界は既得権益でもあるが、地方空港のグランドハンドリングはたいてい地元企業というか、地元のバス会社などが行っている

例えば新潟空港なら新潟交通

JALのユニフォームを着ていても、ANAのユニフォームを着ていても、所属は新潟交通さんなわけで、地元の優良企業である。

 

新潟空港は先見の目があり早めに手を打ったので当てはまらないが、昨今グランドハンドリングスタッフが不足

 

しかし地元の企業ではスタッフが揃わない、じゃあ別の会社を入れるかというと、地元企業の力が強いのでへそをまげられてしまい、増便ができないという悪循環に

 

空港民営化してもハンドリング会社は地元企業なので、民営化した空港は増便したい、ハンドリング会社はスタッフが揃わないともめている。

 

東京というか関東のビジネスで言うと、そんな地元の会社は聞いたことがないケースも多いが

地方では絶大な勢力を誇る企業も多い

ハンドリング問題では鹿児島空港は南国交通のみだったが、今年鴻池グループが入り、処理能力が向上した。こういうのは良いケースだが

他社が入るのを許さない空港(地元企業)もあり、そうなると乗り入れ希望はあってもスタッフ不足で乗り入れができないという悪循環に、空港会社は民営化したけど、ハンドリング1社だとそういう問題が発生している。

 

また空港利権で運営権を手放さないところもあり、そうすると空港乗り入れバスもタクシーも地元の空港をハンドリングする会社のみで自由競争ではないなど、地方ならではの問題が大いにあるようで、地方空港の方々も頭をかかえている担当者とときどき話すと勉強になる

新潟イベント御礼

昨日は新潟空港イベント

めちゃくちゃ雨予報なのに天気いいじゃん、昼過ぎまで晴れ

入場者三万人(当社調べ)(笑)も来ていただき大賑わいで

天気予報は完全にハズレでした。

ステージを三本こなして、TOKI AIRの女性PILOTともトーク HONDA航空で自費で免許とって頑張っている方でした

そんで新潟空港だけどセントレアイベントなので、愛知県をPRするために 服部半蔵忍者隊が来ていて、バックステージでゆっくり話したが

忍者隊はこちら

https://www.ninja-japan.com/#about

現代によみがえったので年齢400歳以上、

カタカナは基本使わないし、コーヒーなら豆汁と言うなど、芸が細かい

セントレアでよくイベントを行うが、左手に刀を持っているが、模造刀でもセキュリティチェックを抜けるのはNGなので

申請手続きが大変でござる と言っていた。

バク転するし、アクションもバリバリできる。

普段は名古屋城ベースだが、ときどきセントレアにも出陣してくる。

エアジャパン 撤退

 

ANAグループのエアジャパンが撤退というニュースが先週発表された

理由はブランド再編とか、ウクライナ戦争で燃料高騰とか機材繰りが原因との事

 

しかし、それほど社歴も古くないし成田ベースで787使用のZIPAIRが絶好調なので(予約がとれないし、とれてもそこそこ高いし、搭乗率も良い)

中長距離LCCは成功しないと言われ、エアアジアXもノルウェジアンロングホールも、オーストラリアン航空もうまくいかなかったが、その点ZIPはなかなかやるなあ という感じ

成田~ヒューストンとかチャレンジングだし、サンノゼは季節運航などメリハリもある。

 

ANAはピーチとバニラの時もそうだったけどブランドを複数にして、しかも今回は787の性能を活かせずアジア路線のみになっていたし、2機だと機材繰りでなんともならない。まあとりあえずZIPAIR対策でやったけど、ANA本体も機材が足りないし、本体で稼いだ方がいいじゃんという判断なのだろう。

 

いずれにしてもエアジャパンのカラーリングが消えるのは残念

 

なおマレーシアのエアアジアはエアアジアXも統合、エアアジアフィリピンやインドネシアなども統合するとの発表があり、同じグループにブランドが複数あっても(ピーチとエアジャパンみないに)WEBサイトも同じだしブランドを分ける意味はないのかもしれない

SNS戦略

昨今いろいろSNSで戦略を練らなければいけないようで

お取引先のコンサルに入ってもらいSNSのアドバイスをいただきXを中心に展開

そのため、ブログはお休みしていたのだが、ブログ読者様から、ブログもあった方が良いとの事で久しぶりにブログを再開

週に一度くらいはアップしたいし、ブログの方が言いたいことを気にせず書けるのもメリット

というわけで今日は最近お打ち合わせした外資系エアライン広報部長とのお話

 

もうめちゃくちゃロードファクター(搭乗率)が良いそうで8割

正直エアラインで搭乗率8割と言うといつも満席のイメージ

 

しかし円安なので搭乗者のほとんどが外国人、アメリカ系エアラインならアメリカ人

まあ円安で1ドル150円以上じゃいけないよ

とはいえ、アメリカに住む親せきに聞くと、彼らは大学職員(公務員みたいなもの)なので中流家庭だが

物価上昇が激しく、他の人はどうしているんだろうか?というくらいだそうで

日本人だけ貧乏というわけではないようで、日本よりも物価上昇が激しいとの事

 

少々話題がそれたが、外資系エアラインの話に戻すと

「じゃあ営業マンはどうしているんですか?」

もうだいぶ前から予約が入るので一年の間でも弱い時期(あんまりない)を売るためにいるだけで

私がエアラインにいたころは旅行会社への営業チームもあったけど、旅行会社はあまり頼る必要もないそうで

かなりエアラインは強気だそうな

バブルの頃も席を出してあげる という感じで私もその名残だったので

営業マンと言えども、別にへいこらしなくて良かったのだが、今もその再来のようである。

 

90年代まで旅行業界は士農工商

士=エアライン(座席をもっている)

農=旅行会社

工=ホテル

商=お土産屋

というヒエラルキーがあったが、エアラインがまた強くなってきている

ただし国内線は赤字なので、そのあたりが難しいところで国内線の戦略はまだ検討の余地があるかもしれない

民間試験はいがいと難しい

先日仲間が下総基地のイベントに行ってきたとのこと

自衛隊機は正直興味がなく、みなさんF15カッコイイよねとか言うが、

私の周囲だけなのか、正直シロートPILOTの私が言うのもなんだが、輝かしい経歴の自衛隊PILOTでも

民間試験(航空局の)に落ちまくっている方々を見る、聴く、周囲にいるので、どうなんだろうか?

と思ってしまう

世間一般だとF15に乗っているとエリートだし、ここまで行くのは大変だっただろう

しかし民間はそう甘くない

F15で輝かしい経験と経歴がある人が小さいジェット機の試験を受けたが二回とも不合格、しかもフライトに行けず

フライト前の口頭質問で不合格

 

口頭質問で不合格というのは勉強していなかったということで

慣れていない機体の場合は段取り8割フライト2割なので、地上の準備が大切

 

別の人も現役F2乗りだが、いわゆるセスナ機の試験に口頭質問で不合格

こういう人がわりと多い

自衛隊では通用するが民間じゃ通用しないし、場合によってはヘボパイロットとか言われてしまう

まあ、自衛隊OBの教官いわく、

自衛隊では気象隊が天気を用意、フライト準備も整備がきちんとやってくれるからあとは飛ぶだけ

しかし民間試験だと気象は自分で用意して勉強していないと突っ込まれるし、機体に行っても

「これは何?どういう仕組み?」と散々ツッコミが入るので、かなり難しいらしい

 

なので、自衛隊で華やかな経歴があってもセスナすら飛ばせないという人もいる

それが民間試験の現実であります。

今月決算なので

今月決算なので、事務処理が多く、正直経理関係が苦手で

入金確認(大手の会社でも漏れもある)や半年前の領収書が足りない、見当たらない 大捜索 でもない

などかなり面倒

これを受けてくれる税理士事務所さんには感謝である。

なので、いろんな対応が後手後手になっている

そんな合間に下町の学習院の同級生が撮影に来たので顔を出したのだが、

商業写真=使える写真とそうでない写真の話になったので作例を

先日オーダーで撮影したDLのA350 100周年塗装

天気が悪いが仕方ない

エアラインの写真として使用するには基本(一部例外もある)他社が写らないこと

なので別の機体だが、こちらはコンディション良いが、こんな後ろに他社機たくさんだと使われないし

こんな写真納品しないでください となる

とはいえ羽田のC滑走路なら良いかというと、意外と苦戦

ANAを切るとフレーミングのバランスが悪い

A350と並走して前にかぶる767 勘弁してくれよ・・・

ターゲットがあり真剣に撮ると意外と難しいし、撮り逃しは許されないし

他の人に頼んだけどダメだったから私に来る(失敗しないんで)ケースもあり、

航空写真家と言っても無線がきてけ滑走路の状況を把握できる経験がないとオーダーものは撮れないわけであります

ヌキで使える写真を用意して角版じゃないからね

日々、いろいろな写真オーダーが来るがよくあるのが

ヌキ つまり切り抜きで使える写真を用意してというもの

これだとデザイナーさんが切り抜きやすいし、ページの場所をとらない、レイアウトがしやすいなどのメリットがある

これがないとこういう下の写真でギアの部分が切り抜きしづらい

そうなると角版と言ってそのまま写真を使用することになり誌面のスペースを喰う

なので、空抜きのキレイな写真があるとベスト

こんないろんなオーダーがあるけど、具体的なオーダーは助かる

細かいのもあるけどWELCOME

成田の離陸で右向きのJALのJA●●●Jの機体 とか

 

逆に荒いというか、どうすりゃいいのというのが

「飛翔ってイメージの写真ください」

どんなのよ?

飛んでりゃいいの?

場所は、もうちょっとイメージは?何に使うの?

という具合

オーダー写真も楽じゃない

羽田空港の問題点

羽田空港で撮影していてよく思うことが、横風が吹いている、いや多少の背風でも

ランウエイ16を使用する南風運用は15時以降しか使用できないため、34を使用せざるを得ない

これを親しいプロパイロットに聞くと、やはり無理があるとの事で

この日はRWY34使用(北風運用)しかし風が東、若干 南東風でこのフライトレーダーのように

一度RWY34Rまで行ったブリティッシュエアウェイズが計算すると安全上 燃料満載で短い滑走路(成田に比べて)

上がるにはよろしくないと判断、RWY34使用中だがRWY16離陸をリクエスト

そうすると管制はRWY34L/Rで着陸させていたが、全便RWY34Lに集中させC滑走路を空ける

空いた段階で(多少待たされるが)ブリティッシュエアウェイズは離陸

写真のように16Lを離陸してゆくが、次の離陸機は34Rで待機(ANA機)という

むちゃくちゃな運用が行われる。

もちろん航空局が安全と判断しているからこのオペレーションだが、本来南東風ならランウエイ16で離着陸したいけど

騒音問題で15時までは使用できない

つまり安全よりも騒音問題の方をとるギリギリのオペレーションが行われているというわけ

これほど混雑&オペレーションが煩雑なので、成田のC滑走路が必要になるわけだけど

このオペレーションは世間ではあんまり知られてないが、

飛行機は向かい風で離着陸が基本が分からないと説明しづらいしな・・・