アクチャル・ゴーアラウンド

パイロットなら、飛行時間を記録するフライトログブックというのを持っている。

このフライトログブック、色がたま~に変わる。(10年周期くらい?)

私のフライトログブックは青(30年前)、黒はヘリコプターの飛行時間のログブック(最近)

この内容を、どこで飛んでいたのか、どんな機種に乗ったことがあるのか、最近のフライト訓練状況は、など

教官がじっくり見るし、とても大事なもの

ページをめくると、表紙は英語なのに、中は日本語でこう書いてある。

全て漢字、固いわ~

すると、そこのフライトクラブにおられたベテランエアライン機長が

 

「え、古庄さん、ログブック青なの!もうそんなの 古文書レベル だよ、僕が訓練生(航空大学)のときに使っていた色だよ」と驚く

 

その機長は61歳、現役A社シニアキャプテン、その方が訓練生って、どんだけ古いんだよ・・・(笑)

ログには写真を貼らないといけないのだが

「古庄さん、人の写真貼ったらいかんよ」

と言われるくらい古い・・・(笑)

これがプロパイロットなら、2冊、3冊と増えていくけど、こちらはたまにしか飛ばないから、増えないのさ。

ちなみに、パイロットライセンスの写真も更新はないので、上の顔写真ですが、それが何か・・・(笑)

顔も年齢も違いすぎて全く証明にはなりません・・・

 

この日は熊本タワーが

「JA3947 Clear to land Runway 07」(滑走路07に着陸を許可します)と言われたのを

別の機体(某大学訓練生)が間違って返答し、トラブル防止のために

「JA3947 Go Around!」(ゴーアラウンド指示)

もうさ、接地間際で、POWERを絞り、フルフラップ、いい感じでアプローチしていたのに・・・・

 

おそらく、間違えた訓練生は教官に怒鳴られているだろう・・・

こちらは直ちにフルパワー、「管制にゴーアラウンドを復唱」

 

エアスピードが上がったのを確認して、FLAPSを3段から2段へ、そして0にして1400フィートまで上昇、

姿勢80ノット、1400Ftで第一旋回15度バンクでクロスウインドへ・・・とアクチャル(実際)のゴーアラウンドでした。

飛んでいるといろいろあるわ~、それがおもしろいわけよ。